こちらで、花鼓の訓練内容をご覧いただけます。
「花鼓」は、「花」に代表される生命の躍動感と、「鼓」に代表される音の刺激を表現しています。
「花鼓」では、次のようなリハビリ支援システムを実現しています。
「花鼓」では、次のようなリハビリ支援システムを実現しています。
- やさしい操作方法
「花鼓」では、難しい操作は必要ありませんので、初心者の方でも安心して操作していただけます。
訓練では、扱いにくいマウスを用いることなく、5つのキーだけで操作できます。操作をよりスムーズに、押し間違えのないように配慮された専用入力キーボードをご用意しています。また、タッチスクリーンもご使用いただけます。 - マルチメディアの活用
パソコンの持つ動画機能、音声機能を最大限に活用し、訓練効率の高いシステムを提供しています。マルチメディア機能を駆使し、高品質の画像、効果的な色彩と動画で訓練の主旨を表現しています。「多感覚器を通して刺激し言語機能を呼び戻す」という従来にはなかった訓練方法を、マルチメディアを活用することによって実現しました。
訓練教材は、四段階のレベルに分けられており、自然な話しことばを習得するために、リズムとイントネーションを重視しています。本教材は、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科の指導のもとに作成されており、実績のある練習方法を提供しています。 - 周波数調整器と振動子
リアルタイムに、お手本の声や訓練する人の声の低周波帯域、高周波帯域を削除・強調することによって、話しことばの持つリズムやイントネーションの聞き取り、また音の違いの聞き分けを効果的におこなうことができます。
また、同時に音声振動を身体に与えることで、触覚振動知覚を刺激します。
「花鼓」では、パソコンで動作する周波数調整器を使用します。「花鼓」の訓練内容は、音声の特定周波数部分を訓練に利用することを想定して構成されていますので、周波数調整器と振動子を合わせてより効果的な訓練をおこなうことができます。
花鼓とは
「花鼓」は、重度・中軽度の言語障害者に話しことばを習得してもらうために、ヴィゴツキー学派心理学理論、ヴェルボトナルシステム、現象学理論、渡辺国語構文論、アレクサンダー理論等を基本概念にして独自に作成した教材です。
主に、重度・中軽度失語症や重度・中軽度吃音の方、ことばの遅れのある児童に活用していただくことが目的です。
本サービスは、次のような理念にそって作られました。
主に、重度・中軽度失語症や重度・中軽度吃音の方、ことばの遅れのある児童に活用していただくことが目的です。
本サービスは、次のような理念にそって作られました。
ことばの習得は話しことばを優先する
人間のコミュニケーションは、どのような場合も話しことばから始まります。それを無理に話しことばの代償から入るのは誤りともいえます。文字も、日本語らしく話せるようになってから導入すべきです。
日本語の指導は、国語の音韻と構文論の体系とその成立ちを踏まえたものでなくてはなりません。
日本語の指導は、国語の音韻と構文論の体系とその成立ちを踏まえたものでなくてはなりません。
ことばの練習は楽しみながらする
ことばの練習は、苦痛の伴う勉強であってはなりません。ことばを話すというのは本来楽しいことなのです。
ドリル訓練や単純な刺激-反応の繰り返しからは、人間の生きたことばを生み出すことはできません。ことばのリハビリとは、本人が知らず知らずのうちに、自由に操れ、必要な場面で理解し言える力を育てることが理想なのです。
ドリル訓練や単純な刺激-反応の繰り返しからは、人間の生きたことばを生み出すことはできません。ことばのリハビリとは、本人が知らず知らずのうちに、自由に操れ、必要な場面で理解し言える力を育てることが理想なのです。
ことばのリハビリは生活する人間から離れたものであってはいけない
身体と精神を持って感じ活動する人間の感覚、運動および情動を科学的に分析し統合調和させたリハビリの研究を土台としています。
花鼓の特長
「花鼓」では、マルチメディアの機能を利用し、五感を使用しての統合的な訓練が可能です。また、色彩豊かな画面、楽しい音楽、アニメーションなど、毎日訓練をおこなっても飽きない内容となっています。
「花鼓」には、難しい操作は必要ありませんので、ご家庭でも安心してお使いいただけます。
訓練の効果をより高いものにするために、周波数調整器、振動子をご用意しています。周波数調整器は、特定の周波数帯域を選択することができ、リズムやイントネーションの聞き取り、音の違いの聞き分けのような練習にとても効果的です。振動子を通して音声を振動として身体全体で感じることができます。複数の感覚器を同時に刺激することで、ことばの理解を助長します。
また、訓練中の入力操作用に専用入力キーボードがあります。これは、訓練するときに必要なキーだけが並べられており、1つ1つのキーも大きいので、正確にキーを選ぶことができます。
訓練以外にも「くつろぎの項目」として、リクレーション的な楽しめる内容も揃えています。身の周りにあるものを通して、ことばを認識しことばの概念を育てられます。花や歌などの美しさは、精神的な安らぎと感動を与えます。
「花鼓」の訓練の内容は、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科の指導により構成されているもので、次のような特長があります。
「花鼓」には、難しい操作は必要ありませんので、ご家庭でも安心してお使いいただけます。
訓練の効果をより高いものにするために、周波数調整器、振動子をご用意しています。周波数調整器は、特定の周波数帯域を選択することができ、リズムやイントネーションの聞き取り、音の違いの聞き分けのような練習にとても効果的です。振動子を通して音声を振動として身体全体で感じることができます。複数の感覚器を同時に刺激することで、ことばの理解を助長します。
また、訓練中の入力操作用に専用入力キーボードがあります。これは、訓練するときに必要なキーだけが並べられており、1つ1つのキーも大きいので、正確にキーを選ぶことができます。
訓練以外にも「くつろぎの項目」として、リクレーション的な楽しめる内容も揃えています。身の周りにあるものを通して、ことばを認識しことばの概念を育てられます。花や歌などの美しさは、精神的な安らぎと感動を与えます。
「花鼓」の訓練の内容は、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科の指導により構成されているもので、次のような特長があります。
言語習得における知覚の役割を重視している
聴覚、振動覚、視覚、振動触覚、運動・空間感覚、自己受容感覚など、人間の多種の知覚から得られる潜在的な分節構造を、能動的にたどりながら再分節化することを目的としています。
多数の感覚を通して覚えた機能は忘れにくいもので、このように多くの感覚経路を活用して、練習者が自らの力で機能することばを習得していけるように援助しています。
話しことばの抑揚、強さ、緊張の程度、休止、時間(速さ)、周波数、空間、身体や身振り、場面、情緒性等の様々な要素を、日本語話しことば全体の中で理解できるようにするために必要な条件を多数設定してあります。
多数の感覚を通して覚えた機能は忘れにくいもので、このように多くの感覚経路を活用して、練習者が自らの力で機能することばを習得していけるように援助しています。
話しことばの抑揚、強さ、緊張の程度、休止、時間(速さ)、周波数、空間、身体や身振り、場面、情緒性等の様々な要素を、日本語話しことば全体の中で理解できるようにするために必要な条件を多数設定してあります。
話しことばのリズムやイントネーション面を重視
ことばの学習を効果的に全体的にとらえてもらうため、国語の典型的な音、意味、規則を運搬する話しことばのリズムやイントネーション面の訓練を充実させています。リズムやイントネーションの訓練は、理論で説明するよりも繰り返し体験することが重要です。ことばは人間の話す行為の中で、ことばとしての意味を持ち、現実となります。
また、リズムやイントネーションを知覚しやすいように、周波数調整器や振動子を併用できるようにしています。
また、リズムやイントネーションを知覚しやすいように、周波数調整器や振動子を併用できるようにしています。
発声伝達により表現するという欲求を優先
表現の質的次元を理論性より情意性(精神作用の完備)から始めてあります。
バラバラに音や単語を並べただけでは、何かを言ったことにはなりません。ことばでの表現は、単純に文法規則に単語を埋め込んでさえいれば、出来上がるものでもありません。単語が集まってまとまって1つの表現をしたとき、初めて何かを言ったことになります。
段階的には、人間がことばを獲得することに対して、自然で連続したものとして次に示すように次第に完備した文に進む過程(渡辺先生の国語構文論)を一貫してたどっています。
バラバラに音や単語を並べただけでは、何かを言ったことにはなりません。ことばでの表現は、単純に文法規則に単語を埋め込んでさえいれば、出来上がるものでもありません。単語が集まってまとまって1つの表現をしたとき、初めて何かを言ったことになります。
段階的には、人間がことばを獲得することに対して、自然で連続したものとして次に示すように次第に完備した文に進む過程(渡辺先生の国語構文論)を一貫してたどっています。
- 未分化な本能的叫び
- 話し手と相手とのつながりの把握
- 話し手の主体性の確立
- 対象の判定
非人間的な、刺激による反応理解の訓練を排除
人間は、ことばの理解が全部完了してから話しはじめるのではなく、まだことばの本当の意味や全体の広がりに気づかないうちから、ことばの世界に入っていくものです。だから、ことばを「話す」や「理解する」とは、個々に分離された出来事ではなく、同時に体験しながら進行させていく過程なのです。
つまり、ことばの中にいてことばを話すことが、理解しようとする志向的な態度を生み出すのです。
理解しようとする明確な試みは、話す前におこなわれるのではなく、話しながらおこなわれる現象学理論を基盤にしています。
つまり、ことばの中にいてことばを話すことが、理解しようとする志向的な態度を生み出すのです。
理解しようとする明確な試みは、話す前におこなわれるのではなく、話しながらおこなわれる現象学理論を基盤にしています。
花鼓の訓練手段について
身体リズム運動訓練
言語音の音声的特徴と身体の動きの要素とを関連付けることで、単音、及びリズム、イントネーションといったプロソディ要素が正しく知覚できます。
身体リズム運動の母音訓練
身体リズム運動の子音訓練
話しことば文(プロソディ)訓練
話しことば本来の持つリズム、イントネーション等のプロソディ要素を巧みに利用することにより、話しことばのリズム、イントネーションの知覚と再生が可能になります。
話しことば(となえうた)基礎訓練
話しことば(となえうた)訓練
となえうた訓練の進め方
低周波刺激、不連続刺激訓練
感覚性失語患者は特に聞き取りができていない。音素弁別の知覚が可能になります。
低周波・不連続刺激の訓練
触覚刺激(振動子使用)訓練
直接五感に訴える訓練です。自己受容感覚を高めることにより、知覚と再生が可能になります。
低周波・不連続刺激訓練と併用します。低周波・不連続訓練を嫌がる場合は特に利用してください。
低周波・不連続刺激訓練と併用します。低周波・不連続訓練を嫌がる場合は特に利用してください。
触覚刺激の訓練
訓練の概要
こちらで、花鼓の訓練内容をご覧いただけます。
訓練段階 | 訓練内容 | 訓練コンテンツ数 | |
---|---|---|---|
重度訓練 | 口の体操 | 訓練前の準備体操 | 11訓練 |
第一段階 | 単音の発音の練習 | 40訓練 | |
第二段階 | 音の表現の練習 | 72訓練 | |
第三段階 | 話しことばの練習 | 115訓練 | |
第四段階 | 話しことばを唱える練習 | 118訓練 | |
中軽度訓練 | 2語文となえうた | まとまった話しことばの練習 | 165訓練 |
誘導副詞文となえうた | 誘導副詞で始まる3語文の練習 | 110訓練 | |
リズムとなえうた | 特殊音節リズムの練習 | 245訓練 |
オプション機器
オプション機器を利用することにより、多彩な訓練が可能になります。
周波数調整器ユニット1式
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特殊キーボード