訓練のモード・機能
こちらでは、本サービスで提供される訓練内容(訓練ステップ1~5)を使って、どのような訓練が行えるかについて説明します。
※ 訓練ステップの説明については、こちら をご覧ください。
※ 訓練ステップごとの詳しい解説については、こちら をご覧ください。
1) 訓練モード (全訓練ステップ)
2) 訓練の音声 (訓練ステップ1~2)
3) 訓練速度 (訓練ステップ3~5)
4) オプション機器を使った高度な訓練
5) 身体リズム運動を組み合わせた訓練
※ 訓練ステップの説明については、こちら をご覧ください。
※ 訓練ステップごとの詳しい解説については、こちら をご覧ください。
1) 訓練モード (全訓練ステップ)
各訓練ステップを、次の3つの訓練モードで動作させることができます。
【フルーエントトーク】の訓練一覧画面(訓練モード)
① フル訓練モード
全ての項目を最初から最後まで連続して動作させるモードです。
② 選択訓練モード
各訓練ステップの中から、やりたい項目を選択して動作させるモードです。
訓練項目の一覧から複数の項目を選択して訓練できます。
苦手な訓練項目や毎日段階的に訓練項目を設定して実施する場合に利用してください。
③ おまかせモード
訓練項目の一覧から複数の項目を選択して訓練できます。
苦手な訓練項目や毎日段階的に訓練項目を設定して実施する場合に利用してください。
各訓練ステップの中から、時間(15分、30分、45分)コースを選んでランダムに動作させるモードです。
毎日訓練する時間を決めて実施する場合に便利です。
毎日訓練する時間を決めて実施する場合に便利です。
【フルーエントトーク】の訓練一覧画面(訓練モード)
2) 訓練の音声 (訓練ステップ1~2)
基礎訓練(訓練ステップ1~2)は、「ストレート(通常)」「不連続」の訓練音声で動作させることができます。
「不連続」の音声では、300Hz~3000Hzの音域をカットして、ことばの知覚の基本である音素をより知覚できるようにすることができます。必要に応じて、「不連続」を選択して訓練してください。別途、オプション機器(周波数調整器)を接続して訓練する場合は「ストレート」を選択してください。
【フルーエントトーク】の訓練一覧画面(訓練の音声)
※ 不連続音声を使った訓練の詳細は、
こちら をご覧ください。
「不連続」の音声では、300Hz~3000Hzの音域をカットして、ことばの知覚の基本である音素をより知覚できるようにすることができます。必要に応じて、「不連続」を選択して訓練してください。別途、オプション機器(周波数調整器)を接続して訓練する場合は「ストレート」を選択してください。
【フルーエントトーク】の訓練一覧画面(訓練の音声)
3) 訓練速度 (訓練ステップ3~5)
吃音訓練(訓練ステップ3~5)は、「遅い」「ふつう」「速い」の訓練スピードで動作させることができます。
自分にあった速度を選んで訓練できます。まずは、無理せず「遅い」訓練速度から初めてください。
【フルーエントトーク】の訓練一覧画面(訓練速度)
※ 速度の詳細は、
こちら をご覧ください。
自分にあった速度を選んで訓練できます。まずは、無理せず「遅い」訓練速度から初めてください。
【フルーエントトーク】の訓練一覧画面(訓練速度)
4) オプション機器を使った高度な訓練
オプション機器を利用して、さらに効果的な訓練を行うことができます。
※ オプション機器の詳細は こちらをご覧ください。
※ オプション機器の詳細は こちらをご覧ください。
オプション機器(周波数調整器ユニット1式)
① 自分の声のフィードバックを聞きながらの訓練 (訓練ステップ1~2)
使用機器 : 周波数調整器+マイク付ヘッドセット
マイクからひろった自分の声を、周波数調整器を使うことで、少し遅らせて(DAF機能)ヘッドフォンに出力させることができます。
これにより、訓練時に自分の声が聞こえてくるようになり、自然と今の自分の声の状態を自覚し修正しようとする自己フィードバック効果が働きます。
※ DAF機能の詳細は、 こちら をご覧ください。
② 周波数調整器を使った低周波/不連続刺激訓練 (訓練ステップ1~2)
マイクからひろった自分の声を、周波数調整器を使うことで、少し遅らせて(DAF機能)ヘッドフォンに出力させることができます。
これにより、訓練時に自分の声が聞こえてくるようになり、自然と今の自分の声の状態を自覚し修正しようとする自己フィードバック効果が働きます。
※ DAF機能の詳細は、 こちら をご覧ください。
使用機器 : 周波数調整器+マイク付ヘッドセット
音声がことばとして認識される過程において、周波数は重要な役割を持っています。
300Hz~3000Hzの音域(周波数帯域)には、日本語の言葉の内容(何を話しているか)の情報が多くが含まれています。
300Hz以下の低い音域には、話ことばの表情(リズム/イントネーション)の情報が含まれています。
また、300Hz以下と3000Hz以上の音域のみを組合せると日本語の音素(母音・子音・半母音)を知覚する脳の働きが活性化されることが知られています。
<低周波刺激訓練>
通常我々は、言葉の内容(300Hz~3000Hz)の音域を聞き取ることに注意がいきがちになりますが、話をする時は、まず、土台になるリズム/イントネーションの情報である低周波(300Hz以下)の音域を体感できるようになることが重要です。
周波数調整器を活用して、300Hz以上の音域をカットしてヘッドフォンに出力させることで、訓練者が低周波(300Hz以下)の音域に注意が向くようにすることができます。
<不連続刺激訓練>
また、周波数調整器で 300Hz~3000Hzの音域をカットして、ヘッドフォンに 300Hz以下と3000Hz以上の音域のみを出力させることで、ことばの知覚の基本である音素をより知覚できるようにすることもできます。
※ 低周波刺激・不連続刺激訓練の詳細は、 こちら をご覧ください。
③ 振動子を使った触覚刺激訓練 (訓練ステップ1~2)
音声がことばとして認識される過程において、周波数は重要な役割を持っています。
300Hz~3000Hzの音域(周波数帯域)には、日本語の言葉の内容(何を話しているか)の情報が多くが含まれています。
300Hz以下の低い音域には、話ことばの表情(リズム/イントネーション)の情報が含まれています。
また、300Hz以下と3000Hz以上の音域のみを組合せると日本語の音素(母音・子音・半母音)を知覚する脳の働きが活性化されることが知られています。
<低周波刺激訓練>
通常我々は、言葉の内容(300Hz~3000Hz)の音域を聞き取ることに注意がいきがちになりますが、話をする時は、まず、土台になるリズム/イントネーションの情報である低周波(300Hz以下)の音域を体感できるようになることが重要です。
周波数調整器を活用して、300Hz以上の音域をカットしてヘッドフォンに出力させることで、訓練者が低周波(300Hz以下)の音域に注意が向くようにすることができます。
<不連続刺激訓練>
また、周波数調整器で 300Hz~3000Hzの音域をカットして、ヘッドフォンに 300Hz以下と3000Hz以上の音域のみを出力させることで、ことばの知覚の基本である音素をより知覚できるようにすることもできます。
※ 低周波刺激・不連続刺激訓練の詳細は、 こちら をご覧ください。
使用機器 : 周波数調整器+振動子
周波数調整器に振動子をつなぐことで、1)2)の訓練を耳からではなく、皮膚の振動を通じて体感しながら訓練することができます。
リズムを感じるという点では、耳で聞くよりも効果が期待できます。また、ヘッドフォンの使用を嫌がる訓練者には適した訓練方法です。
※ 触覚刺激訓練の詳細は、 こちら をご覧ください。
④ 振動子を使った触覚刺激訓練 (訓練ステップ3~5)
周波数調整器に振動子をつなぐことで、1)2)の訓練を耳からではなく、皮膚の振動を通じて体感しながら訓練することができます。
リズムを感じるという点では、耳で聞くよりも効果が期待できます。また、ヘッドフォンの使用を嫌がる訓練者には適した訓練方法です。
※ 触覚刺激訓練の詳細は、 こちら をご覧ください。
使用機器 : 周波数調整器+振動子
吃音訓練(リズムとなえうた)でリズムを刻む拍子木の音に合わせて、振動子を動作させることができます。
これにより、リズム間隔を皮膚を通じて体感でき、訓練効果があがります。
本訓練は、吃音訓練(リズムとなえうた)と連動する「ポケットリズム」ソフトの設定が必要になります。
※ 周波数調整器「ポケットリズム」ソフトの設定の詳細は、 こちら をご覧ください。
⑤ スマートホン「ポケットリズム」を使った触覚刺激訓練 (訓練ステップ3~5)
吃音訓練(リズムとなえうた)でリズムを刻む拍子木の音に合わせて、振動子を動作させることができます。
これにより、リズム間隔を皮膚を通じて体感でき、訓練効果があがります。
本訓練は、吃音訓練(リズムとなえうた)と連動する「ポケットリズム」ソフトの設定が必要になります。
※ 周波数調整器「ポケットリズム」ソフトの設定の詳細は、 こちら をご覧ください。
使用機器 : android スマートフォン (お客様でご用意ください)
④と同じ訓練を、周波数調整器を使わず、android スマートフォンの「ポケットリズム」アプリを利用して実施することもできます。
本訓練は、吃音訓練(リズムとなえうた)と連動する androidスマートフォンの「ポケットリズム」アプリ設定が必要になります。
※ スマートフォン「ポケットリズム」ソフト設定の詳細は、 こちら をご覧ください。
④と同じ訓練を、周波数調整器を使わず、android スマートフォンの「ポケットリズム」アプリを利用して実施することもできます。
本訓練は、吃音訓練(リズムとなえうた)と連動する androidスマートフォンの「ポケットリズム」アプリ設定が必要になります。
※ スマートフォン「ポケットリズム」ソフト設定の詳細は、 こちら をご覧ください。
5) 身体リズム運動を組み合わせた訓練
基礎訓練(訓練ステップ1~2)は、身体リズム運動と組み合わせて実施すると、より効果的な訓練になります。
身体リズム運動とは、例えば、下図に示すような日本語の要素特徴にあった身体運動のことで、ことばの音の特徴を身体全体で体験しながら自分の発話を自覚できるようにするものです。
これにより、自然に発話を誘導させながら訓練を行うことが可能になります。
・ 長 さ :運動時間
・ 高 さ :自己(受容)覚を中心とする高低
・ 形 :運動イメージ(口形ではない)
・ 緊張度 :緊張と弛緩の程度
・ 開閉度 :身体の開きぐあい
身体リズム運動の詳細や組合せ方は、経験のある専門的なノウハウが必要であるため、言語聴覚士に相談して実施してください。
下例のように、言語音の音声的特徴と身体の動きの要素を関連付けることで、単音、及びリズム、イントネーションといったプロソディ要素が正しく知覚できるになります。
身体リズム運動とは、例えば、下図に示すような日本語の要素特徴にあった身体運動のことで、ことばの音の特徴を身体全体で体験しながら自分の発話を自覚できるようにするものです。
これにより、自然に発話を誘導させながら訓練を行うことが可能になります。
長さ | 高さ | 形 | 緊張度 | 開閉度 | |
---|---|---|---|---|---|
「あ」 | ゆっくり | 中位に | 大きく広い | ゆったり | 開く |
「い」 | 長過ぎず | やや下方に | 丸い | 一部緊張 | 囲む |
「う」 | はやく | 低く | 輪郭ある | 圧迫 | 閉じる |
「え」 | 伸ばさず | 高めに | 折れた直線 | やや緊張 | 閉じきらない |
「お」 | 素早く | 高く | 鋭い直線 | 緊張 | 閉じきった |
・ 高 さ :自己(受容)覚を中心とする高低
・ 形 :運動イメージ(口形ではない)
・ 緊張度 :緊張と弛緩の程度
・ 開閉度 :身体の開きぐあい
下例のように、言語音の音声的特徴と身体の動きの要素を関連付けることで、単音、及びリズム、イントネーションといったプロソディ要素が正しく知覚できるになります。
例1) 母音「あ」「お」の身体リズム運動を使った訓練
身体リズム運動の母音訓練
例2) 子音「か」「さ」の身体リズム運動を使った訓練
身体リズム運動の子音訓練
身体リズム運動の母音訓練
身体リズム運動の子音訓練